「ロボット介護機器普及支援事業」を利用して介護施設にPepperを導入
〜レクリエーションの企画から進行まで安心してお任せ〜

  • 合同会社ばんどう 様

合同会社ばんどう 様)

合同会社ばんどうさまは、茨城県と埼玉県で居宅・介護事業を展開されています。「笑顔と安心」をモットーに、お年寄りの生活に寄り添った柔軟で細やかなサービスが特長です。2022年9月に茨城県の「ロボット介護機器普及支援事業」を利用して介護向けPepperを導入。レクリエーションの企画や進行でPepperを活用していただいています。

利用者様に施設での時間をより楽しんでいただくため、愛らしく、知名度の高いPepperを導入

Pepperを導入したきっかけについて教えてください

当施設では、デイサービスでレクリエーションやお食事、ご入浴のサービスを提供しています。お食事の準備や入浴介助にスタッフが対応している間、待機されている利用者さまにどう充実した時間を過ごしていただくかが課題でした。そこで、コミュニケーションロボットを活用して、楽しい時間を提供できるような方法はないかと考えました。

Pepperを選んだ理由について教えてください

Pepperくんの愛らしいキャラクターとインパクトのあるサイズ感に惹かれて導入を決めました。他のロボットも色々調べてみたのですが、サイズが小さすぎたり見た目が怖かったりしたので、利用者さまに親しんでいただくための条件を満たすのがPepperくんでした。また、施設の利用者さまの多くがPepperくんのことを知っており、その高い認知度も理由の一つでした。

介護ロボットの導入について反対の意見などなかったですか

実は、ロボットを介護現場に導入することについて、手抜きだと考える人もいらっしゃいます。ですが、私たちがPepperくんを導入する目的は「人は人にしかできないことに注力するため」だと事前にスタッフに伝えていましたので、Pepperくんの導入についてはスタッフも前向きに受け取ってくれました。

「ロボット介護機器普及支援事業」を活用してPepperを導入

補助金はどのように申請されましたか

茨城県の「ロボット介護機器普及支援事業」という補助金を利用し、「見守 り・コミュニケーション」目的でPepperくんを導入しました。各自治体によって申請の要件や方法は異なるようですが、当社の場合はホームページの手順に沿って申請を行い、約3ヶ月ほどで補助金を受理することができました。わりとスムーズに申請できたと思います。

Pepperが行うレクリエーションは利用者さまだけでなくスタッフからも大好評

どのようなシーンでPepperを活用されていますか

  • 当施設は、1階がデイサービスで2階が有料老人ホームとなっています。Pepperくんには、1階でレクリエーションを担当してもらっています。有料老人ホームの利用者さまも1階に降りてきて、Pepperくんとのレクリエーションに参加しています。

実際に導入してみていかがでしたか

入浴やお食事の対応でスタッフが足りない時にも、利用者さまが暇にならないようにゲームや歌、体操を組み合わせた30分のコンテンツをPepperくんが繰り返し行ってくれるので安心してお仕事を任せています。また、Pepperくんに進行を任せることができるので、近くに見守りのスタッフを1名配置するだけで、お年寄りがお手洗いなどで席を外す時も、レクリエーションを中断せずに対応できます。
さらに、スタッフの中にはレクリエーションを企画したり進行することが苦手な人もいます。Pepperくんを使えば、自動で様々なコンテンツを作ってくれるので、非常に助かっています。

施設の利用者さまの反応はいかがですか

  • Pepperくんの可愛らしい見た目は利用者さまにも大好評で、中には、自ら近づいて話しかける利用者さまもいらっしゃいます。また、Pepperくんのレクリエーションが始まると、積極的に皆さん参加しています。

今後はPepperを通して働き方改革を実現し、人材獲得にも繋げたい

今度、Pepperと挑戦したいことは

Pepperくんの操作に慣れていないスタッフもいるので、コンテンツを増やして、誰でも簡単にPepperくんを活用できるようにしたいです。また、個室などで感染症対策をしながらマスクを外して、顔認証機能を使ってみたいです。その他、2階の有料老人ホームでの夜間の見守りなどにも活用を広げる検討もしていきたいと思ってます。

介護業界では、仕事の大変さなどのマイナスイメージが先行してしまい、慢性的な人手不足が続いています。また、離職率も高く、人が定着するような働きやすい職場環境を作ることが求められています。Pepperくんの導入も働き方改革に関連していますので、私たちの取り組みをPepperくんともっと発信し、人材獲得にも繋げていければと考えています。

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