Pepperプロジェクトチームが「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」優秀賞を受賞しました!
掲載日:2015年11月30日
その年に最もチームワークを発揮し、顕著な業績を残したチームを選出する「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2015」の優秀賞にPepperプロジェクトチームが選ばれました。
「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」は、ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会(委員長 明治大学教授 齋藤 孝氏、総合プロデューサー おち まさと氏)によって主催されています。
今回、Pepperプロジェクトチームのほかにノミネートされたのは、ラグビー日本代表チーム、なでしこジャパン、北陸新幹線金沢開業チーム、視線追跡型バーチャルリアリティヘッドセット「FOVE」開発チームの皆さま。ラグビー日本代表チームには最優秀賞が、Pepperプロジェクトチームを含む4チームに優秀賞が贈られました。
表彰式
11月19日(木)に行なわれた表彰式では、Pepperプロジェクトチームを代表して、ソフトバンクロボティクス 事業推進本部 吉田 健一本部長があいさつを述べました。
「名誉ある賞をいただき大変喜んでいます。今年は一般向けと法人向けにPepperの販売を開始しました。まだスタートラインに立ったばかりです。パソコンは普及率が30%に達するまで10年かかりました。ロボットもこれから何十年もかけて普及させていくものと考えています。そのはじめの段階でチームを評価いただいたことは大変うれしいです。」
表彰式後には「チーム力とは?」をテーマにしたトークショーが行われ、各チームから裏話や苦労などが語られました。
トークショー抜粋 「チーム力とは“突破力”」
(以下、齋藤教授=齋藤、おち氏=おち、ソフトバンクロボティクス吉田本部長=吉田)
- おち
今年はPepperの露出がすごかったですね。
販売状況はどうですか? - 吉田
1ヶ月に1,000台ずつ発売していますが、おかげさまですぐに売り切れる状態です。
- おち
銀行などいろいろな場所で見かけますが、Pepperはこちらを見た時に、目線を外さないところがかわいいですね。
- 吉田
いかに人間らしく見せるかという点に、多くの技術を費やしています。「ロボットが自分を認識しているな」と感じるかどうかが、人間がロボットに興味を惹かれるかどうかの境目と言われています。
- おち
プロデューサー目線で言うと、Pepperは同時多発的なタレントですね。今この会場にもいるし、違う場所にもいる。
- 吉田
今、Pepperのキャラクターは一つですが、現在さまざまなデベロッパーさんがアプリやコンテンツを作ってくださっているので、次は、少しずつ異なる派生したPepperが出てくる段階になると思います。
- おち
プロジェクトでは、どのようにチームワークを築いたのですか?
- 吉田
チームは、パリの開発拠点に400人、日本に100人いて、製造は中国のフォックスコンにお願いしています。グローバル規模に広がっていますので、一つのゴールを目指して皆で走り抜けてきました。
- おち
今後、ビジュアルのタイプが違うPepperが出る可能性は?
- 吉田
長期的にはあると思います。自動車業界でいうハイエンド、ローエンドモデルのようなイメージです。もともと市場にはPepperのようなカテゴリの製品がなかったので、まずはこのような形で一つ出しました。今後は、企業や個人などいろいろなニーズに応じて、バリエーションが出てくると思います。
- おち
ぜひ孫さんビジュアル版のPepperがほしいですね(笑)。さて、今日は「チーム力とは?」という質問へのPepperプロジェクトチームの答えをフリップに書いていただきました。
- 吉田
「突破力」です。われわれには「ソフトバンクロボティクスWAY」という行動基準があるのですが、1つ目が「成果を出す」で、その次が「突破力」です。4年前、社長の孫から「コンシューマのお客さまが買ってすぐに使うことができ、将来一家に一台あるようなロボットを 、3~4年以内に作るように」という指示がありまして・・・。
- おち
軽い無茶ぶりですよね?それはTwitterで?
- 吉田
いえ、さすがに(笑)。成果を出すにあたり、技術面・ビジネス面で多くのチャレンジが必要でしたので、この数年間、それを多くのメンバーで乗り越えてきました。
- おち
齋藤先生、時には無茶ぶりって“あり”なんでしょうか?
- 齋藤
そうですね非合理性を押しつけるのは、方法の一つとして有効かもしれませんね(笑)。やるしかないですから、結束力が高まりますよね。