AI清掃ロボット「Whiz」で
床面の新型コロナウイルス量の削減を実証

2020年6月1日
ソフトバンクロボティクス株式会社

〜 「Whiz」と接触部消毒を組み合わせたオプションサービス
「除菌ソリューション(β版)」を提供 〜

ソフトバンクロボティクス株式会社(以下「ソフトバンクロボティクス」)は、AI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」で床面の新型コロナウイルス量が削減できると実証されたことをお知らせします。これは第三者機関の調査によるものです。また、「Whiz」と薬剤による壁やドアノブなどの消毒を組み合わせた「除菌ソリューション(β版)」を2020年6月中旬以降に提供開始します。床清掃と同時に立面や接触部の消毒作業も可能にする新しいオプションサービスです。

ソフトバンクロボティクスは、「Whiz」による新型コロナウイルス量の削減効果を調査するため、第三者環境評価を行いました。東京都江戸川区・江戸川保健所の協力の下、新型コロナウイルス感染症軽症患者の受け入れを行っている施設で、認定特定非営利活動法人バイオメディカルサイエンス研究会(以下「BMSA」)に実施いただきました。「Whiz」の清掃前後で、床面の細菌量は大幅に減少し、新型コロナウイルスもPCR検査でわずかに検出されたものの、同じく大幅に減少することが実証されました。この結果は人が歩くことで細菌やウイルスが飛散しやすい床面の清掃で「Whiz」の効果が確認されたことになります。

また、「Whiz」と薬剤用スプレーを組み合わせ、薬剤で壁やドアノブなどを消毒しながら床の清掃を行った場合の新型コロナウイルス量の削減効果も調査しました。この清掃前後で、接触部に付着した新型コロナウイルスはPCR検査においても検出されないレベルまで削減できました。この場合、「Whiz」は自動で継続的に移動し、薬剤を補いながら消毒を行うため、床面だけでなく、壁やドアノブなどといった接触部も効果的に消毒することが可能になったと考えられます。


新型コロナウイルス量の測定結果

この結果を受け、秋以降に提供予定だった新オプションサービス「除菌ソリューション」の提供予定時期を大幅に早め、「除菌ソリューション(β版)」として、6月中旬以降に提供開始することにしました。これは上記の薬剤による立面・接触部消毒と「Whiz」を組み合わせたもので、迅速な提供が望まれる非常にニーズの高いサービスであると考えています。提供内容など、詳細はこちらをご覧ください。

その他、ソフトバンクロボティクスは、BMSAや公益財団法人国際医療財団、公益社団法人日本ペストコントロール協会など感染症対策の専門機関に監修を依頼し、東京都江戸川区・江戸川保健所の協力の下、「新型コロナウイルス軽症者受け入れ施設向け 清掃ガイドライン」を作成しました。詳細はこちらをご覧ください。

ソフトバンクロボティクスは、新型コロナウイルス対策にも有効性が確認された「Whiz」で、高度な清掃が必要な多くの施設でも感染拡大リスク削減に貢献することを目指します。

■第三者による環境評価の概要

調査内容 新型コロナウイルス感染症の軽症患者受け入れ施設における「Whiz」および薬剤スプレーを用いた立面・接触部消毒実施前後の付着菌検査(一般細菌・真菌)、新型コロナウイルスPCR検査

調査実施機関 認定特定非営利活動法人バイオメディカルサイエンス研究会
対象施設 東京都江戸川区の新型コロナウイルス感染症の軽症患者受け入れ施設「ホテルシーサイド江戸川」

調査日 4月25日、5月8日
調査パターン ①清掃前、②「Whiz」による清掃後、③「Whiz」による清掃と薬剤による立面・接触部消毒の同時実施後

※ 薬剤用スプレーは、アイリスオーヤマ社製 IR-N5000を使用しています。

※ 薬剤は、エコラボ社製除菌・消臭剤「アクア・デオ プラス」を使用しています。

「Whiz」による清掃の様子

「Whiz」による清掃と立面・接触部消毒の同時実施の様子



■「Whiz」について

「Whiz」は、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する人型ロボット「Pepper」に続く2種目のロボットで、ソフトバンクロボティクスが今後さらなる拡大を目指すロボット事業の重要な一翼を担う製品です。また「Whiz」は、主にカーペットなどの床の清掃を目的とする、自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI清掃ロボットで、自動運転清掃・洗浄機向けサービス「AI清掃PRO」の対応機種の第2弾です。「AI清掃PRO」は自動運転技術「BrainOS」を搭載した清掃・洗浄機を清掃の現場でご使用いただくためのサービスです。最初に「Whiz」を手押しして清掃エリアの地図データを作成し、記憶させます。一度清掃ルートを作成・記憶すれば、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行するため、清掃時の品質を一定に保つことができます。また、清掃ルート上に人や障害物が出現しても、「Whiz」に搭載された複数のセンサーが検知することで、回避しながら走行することが可能です。

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