株式会社タカハシが運営する、北海道・釧路にある焼肉店「YAKINIKU Dining 弦 -GEN- 釧路店」。その広い店内では、2021年2月から配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」が導入されています。
店舗の特徴に合わせて運用方法を工夫し、従業員の業務量が削減できただけでなく、サービス拡充も実現!
導入の背景や現場運用を、株式会社タカハシ 営業部長の飯島豪司氏、釧路店の店長代理 神田祐一朗氏にお話を伺いました。
お話を伺った方
株式会社タカハシ
営業部長
飯島 豪司 氏
YAKINIKU Dining 弦 -GEN- 釧路店
店長代理
神田 祐一朗 氏
施設・会社概要
YAKINIKU Dining 弦 -GEN- 釧路店
全席個室の焼肉店で、店内のコンセプトは「自然」と「モダン」の融合。牛肉や豚肉だけでなく、北海道ならではの美味しい羊肉や野菜も食べ放題で楽しめる。
お客さまにご満足いただける環境作りの最適解
Servi導入前にはどのような課題があったのでしょうか。
飯島氏
大きく2つですね。
1つ目は新型コロナウイルスの影響による感染対策です。消毒・検温をはじめとした感染拡大防止対策を徹底しておりますが、お客さまと従業員の安心・安全をより強固なものとするための施策を模索していました。
2つ目は人手不足の解消です。飲食業界でも常々言われていることですが、当店では学生アルバイトがメインのため勤務に制限のある従業員が多く、安定した人手を確保しにくいという課題がありました。
Servi導入の決め手を教えてください。
飯島氏
非接触での配膳・下膳で新型コロナウイルス感染のリスクを低減できますし、ロボットですので安定的に稼働できます。2つの課題に対する最適解として導入を決めました。
個室の店内でも工夫を凝らしてServiを運用
Servi運用にあたって、店舗では何か工夫されましたか?
神田氏
当店は全席個室となっており、暖簾で仕切っているタイプと扉で仕切っているタイプの2種類の個室があります。
暖簾で区切っているタイプの個室では、そのままの状態ですとServiが到着してもお客さまがご注文された品を取ることができません。
そのため、Serviに合わせて一部だけ暖簾の高さを調節しました。
扉で仕切っているタイプの個室では、どのように運用されていますか?
神田氏
ご希望いただいたお客さまのみ、個室の扉を開けたままにしていただき、個室内までServiが入るようにしています。
扉で仕切っている個室はキッチンから一番遠くにありますので、そこまでServiが運んでくれるのは助かりますね。
非接触で安心、近未来を感じるとのお客さまからのお声
お客さまからはどのようなお声をいただきますか?
神田氏
「コロナ禍において画期的なシステムだし、非接触で安心」「ロボットが届けてくれると近未来を感じる」といったお声をいただき、とても好評です!
やはりお客さまもニューノーマルを意識してらっしゃいますので、「安心できる」というお声をいただくことは嬉しいですね。
予約のお電話の際に、「ロボット動いていないの?」とお問合せをいただくこともありました。
従業員が誰でも使えて、誰もが業務効率化できる
現場目線で、Serviはいかがでしょうか。
神田氏
バッシング(使用済みの食器などを下げる作業)が格段に楽になりました。これまでは1卓につき2回ほど往復が必要でしたが、キッチンに戻る途中のServiに載せて従業員が運ぶ分を減らせるので、往復は1回で済むようになりましたね。
ロードサイド型ということもあり店内が広いので往復の回数が減ることは、身体にかかる負担を大きく軽減できます。その分の時間を活用できるので、全体的な業務効率化につながっていますね。
神田氏
とてもわかりやすい操作パネルになっているので、簡単な説明で誰でも使えるようになります。新人の従業員でもすぐに運用できますね。
神田氏
一つ一つの接客サービスに今まで以上に時間をかける事ができるようになりました。
また、各テーブルの網交換は、忙しい時間帯では焦ると怪我や火傷につながりますので、従業員に時間的な余裕ができると、環境面でも安心につながります。
明日からServiがなくなるとしたらどうでしょうか
神田氏
いまや従業員に自然と溶け込んでいますし、ひとりの従業員として迎えているので、寂しいです!
これから当たり前の光景になっていく
今後、配膳・下膳以外の運用方法はどのようなことを考えてらっしゃいますか?
神田氏
扉で仕切られた個室へ、セッティング用食器の配膳を試しています。
セッティングしたいテーブルを巡回するルートを設定して、3卓分の食器を上・中・下段に載せてServiで運びます。
Serviがテーブルに到着したあと、従業員が食器をServiからピックアップし、テーブルに並べていきます。これまでは一度に1卓分の食器を運ぶので精一杯だったので、3卓セッティングするとなると3往復が必要でしたので、かなり効率的になります。
Servi運用のこれからはいかがでしょうか?
神田氏
業務の負担や感染リスクなどの面から従業員を守ることにもつながるので、これがフォーマット化していくと思っています。
飯田氏
Servi運用の幅をもっと広げていくと、これまで以上にサービスを充実させることができます。充実したサービスによってお客さまにご満足いただけると、また次の来店へとつながる。
そのような好循環を生み出すことで、さらに地域に密着したお店へと成長できますので、Serviには期待しています。
さまざまなお話をしていただき、本日はありがとうございました。
今回活躍したServi
Servi
業態を選ばないシンプルなデザインで、小回り抜群。どこからでも取りやすい360度丸形トレイに加えて、重量センサーで料理の受け取りを自動で検知します。
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