清掃スタッフと”Scrubber 50”の共存により、一人分の業務削減に成功

  • ゆめタウン姫路 様(株式会社イズミテクノ)

ゆめタウン姫路 様(株式会社イズミテクノ)

57の専門店とスーパーマーケットからなるショッピングモール「ゆめタウン姫路」。延床面積約56,800㎡にも及ぶこの施設の清掃を株式会社イズミテクノの清掃スタッフと共に担っているのが、床洗浄ロボット”Scrubber 50″です。清掃の品質を保つことはもちろん、コスト削減や清掃スタッフの負荷軽減などの課題を解決するために日々稼働しています。

【お話を伺った方】
株式会社イズミテクノ 本社 CS部 課長 末吉浩二様

人材不足への解決策として”Scrubber 50”の導入を決断

“Scrubber 50″導入以前、どのような課題があったのでしょうか?

長い間、清掃における人材が不足していました。業界全体がそういう傾向なのですが、募集してもなかなか採用に結び付きません。とはいえ人が足りなくても業務量は変わらないので、人の手当ができないままとなり、例えば残業してもらったり、休みを少し減らしてもらったりなど、従業員に負担がかかってしまうことがありました。

それを改善するための一つの施策としてロボットの導入を決めたとお聞きしました。

当社は、3年間で30台のロボットを清掃現場に導入した実績があるので、それなりのノウハウをもっていると自負しています。それを基に、他社も含めていろいろなロボットを検討しました。

「ゆめタウン姫路」の特徴は多層階であることです。また通路もあまり広くないので、小回りが利くこと、そして、エレベーターを使って簡単に運搬できることが必須条件でした。それらに加えて清掃品質や安全性面からもこの現場に一番合っている機種だと判断したのが”Scrubber 50″でした。

清掃スタッフと”Scrubber 50”の共存

“Scrubber 50″に対する現場の清掃スタッフのかたの感想はいかがですか?

どちらかといえば、最初はロボットに対する否定的な意見の方が多かったかもしれません。ロボットを導入することで、「自分たちが必要なくなるのではないか」というマイナスな思いがあったようですね。実際にはそんなことは決してなく、例えば清掃ロボットを導入して3年になる別の清掃現場では、スタッフは自分たちができることを、ロボットは自分たちができないところを清掃するというオペレーションができていて、今ではロボットがないと本当に困るレベルまで来ていますから。

ここでもスタッフは”Scrubber 50″を「ヒロくん」と呼んでいるくらいですから、親近感は持っているように感じています。なぜ「ヒロくん」なのかは謎ですが(笑)。

“Scrubber 50″のルート設定はどなたがしているのですか?

“Scrubber 50″の初期設定は代理店の担当者が行ってくれました。

日々稼働するなかで、現場担当責任者を中心に、ルートの検証と設定を繰り返し、ベストな使い方を模索しています。

「ゆめタウン姫路」の店長さんやテナントの方には、なるべく商品が通路にはみ出さないようにするなど、協力していただいています。皆さんの協力によって、ロボットをより効果的に活用できていると思います。

“Scrubber 50″導入で四人の稼働を1時間ずつ減らせればトータルで4時間、一人分の業務の削減が可能

“Scrubber 50″の具体的な導入効果を教えてください。

残念ながら、今の世の中では人件費は上がる一方で下がることはないと思います。そのなかでお客さまに負担をかけずに企業内で費用を吸収する方法を考えた結果が”Scrubber 50″の導入でした。

実は、私どもの仕事は、契約上、4時間の仕事が3時間になったとしても、清掃スタッフに「3時間で帰ってね」とは言えません。ですから一人の勤務が1時間減ったからといってコストが変わるわけではありません。

しかし4人が1時間ずつ減らせれば4時間分、つまり一人分減らせるというわけです。実際には”Scrubber 50″の導入に加えて、以前から考えていた作業改善を実施したことで4時間分の削減を実現、朝の時間帯の7時から11時の清掃スタッフを7人から6人に減らすことができたということになります。

仮にもし4時間減らすことはできなかったとしても、”Scrubber 50″を導入したことでスタッフの稼働時間をトータルで2時間減らせられれば、その時間を別の仕事に回すこともできますからね。そういった意味でも、導入効果はあったと思っています。

また、新卒の採用時に、多くの学生さんが清掃ロボットに興味を示してくれるといううれしい効果もありました。

ロボットは、人がしんどかったり、対応が難しかったりする作業を補完する役割をちゃんと果たしてくれており、頼もしい存在です。私たちが”Scrubber 50″の動きをより理解して、人が担う部分とロボットができる部分の両立を考えていくことが今後の課題だと思っています。もっとうまい使い方、オペレーションができるようになれば、まだまだ効率をあげられる可能性があると思います。

ありがとうございました。

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