「英語が苦手でも、Pepperと一緒ならやる気が出る!」
〜ネイティブ教員による情報・数学の授業で活用〜(DXハイスクール)

  • 神戸山手グローバル中学校高等学校 様

「英語が苦手でも、Pepperと一緒ならやる気が出る!」〜ネイティブ教員による情報・数学の授業で活用〜

学校法人濱名山手学院 神戸山手グローバル中学校高等学校では、Pepperを2台導入し、教員向け研修や生徒向けの出前授業を開催するなど、”DXハイスクール向けパッケージ”を活用した授業が本格的に始まっています。

神戸山手グローバル中学校高等学校の平井正朗学校長、ならびに情報科の友惠悠記先生にお話を伺いました。

貴校について教えていただけますか?

友惠先生(情報科):今年度、「神戸山手女子中学校・高等学校」から改称した同校では、一部のコースが共学化されました。校名の通りグローバル化・英語教育に注力しており、ネイティブの教員による英語でのプログラミングの授業や探究活動を実施しています。

どのような経緯でPepperを導入しましたか?

友惠先生(情報科):DXハイスクール採択2年目となった今年度は、AIと人間はどのように共生していけるのかを生徒たちがリアルに体験し、考える場をつくるためにPepperを導入しました。

先生向けの研修と生徒さん向けの出前授業の様子を聞かせてください。

  • 友惠先生(情報科):2日間に亘り、Pepperを使ったプログラミングの基礎を学ぶ教員向け研修と出前授業を実施しました。講師はソフトバンクロボティクス社に依頼しています。

    教員向け研修には、2人の情報科教員と6人の英語ネイティブ教員の合計8人が参加しました。
  • 教員向け研修には、2人の情報科教員と6人の英語ネイティブ教員の合計8人が参加しました
  • 教員向け研修には、2人の情報科教員と6人の英語ネイティブ教員の合計8人が参加しました
  • 出前授業では、情報Ⅱを選択履修している生徒が、2コマ(100分)にわたり、プログラミングでPepperを操作する方法とプログラミングツール「Robo Blocks」のChatGPT機能を使った自由会話の生成方法を学びました。プログラミングが初めての生徒も、パソコン上のプログラムと機体での再生を繰り返すなど果敢に取り組み、Pepperが思い通りに動いた時には全員が笑顔になりました。また、生徒同士で気づいたことを相互に共有し合う様子も多く見受けられました。

今後、Pepperをどのように活用する予定でしょうか?

平井校長先生:英語ネイティブの教員による「情報」と「数学」の授業(イマージョン授業)でPepperを活用予定です。Pepperを活用しながら、英語でプログラミングや論理的思考を学び、グローバル社会に対応できるSTEAM人材の育成に当たります。

情報の授業では例えば、Pepperを使って学校案内ツアーを英語で実演したり、国連SDGsのプレゼンテーションを英語でPepperが行うプログラムを作成したりすることなどが考えられます。ここで重要なのは、英語とプログラミングを並行して使いこなす力です。ある生徒は「英語が苦手でも、Pepperと一緒ならやる気が出る」と話してくれました。AIとの対話を通じて、英語を”話す・使う”という経験が自然に積み上がっていくことを期待しています。

数学の授業でもPepperの使い方を模索中なのですが、論理的思考や問題解決力を鍛えていくつもりです。例えば、If…then…構文を使って、数学的な条件分岐を英語で表現するなどが考えられます。これらの授業では、プログラムを英語で成立させなければPepperが正しく動かないという緊張感が、よい意味での集中力を生み出します。単なる数式の暗記ではなく、なぜそうなるのか、どう説明するかという思考のプロセスを大切にしています。数学と英語を統合的に学ぶことで、論理的・言語的な両方のスキルが鍛えられ、生徒たちの表現力が向上することを楽しみにしています。

  • 平井校長先生(写真右前列左から2番目)、友惠先生(写真右後列左から2番目)、授業の調整をはじめ、今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
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