科学的に効果のある清掃サービスの提供を目指す

  • ジョーンズ ラング ラサール株式会社 様

ジョーンズ ラング ラサール株式会社 様

医薬品の発明、開発、製造などを行う日本イーライリリー株式会社。神戸にある本社ビルのファシリティマネジメント(以下、FM)を請け負うのが、ジョーンズ ラング ラサール株式会社(以下JLL)だ。JLLは、日本イーライリリー神戸本社でロボット掃除機「Whiz」を運用している。1フロア1900㎡ある建物で、Whizはどのような効果を生み出しているのか。
ソフトバンクロボティクスの営業部長・小暮が、JLLの大西様にお話を伺った。

  • ジョーンズ ラング ラサール株式会社 コーポレートソリューションズ法人事業部 大西保弘氏
  • 〈会社概要〉
    日本イーライリリー株式会社
    米イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社で、医薬品の輸入・開発・製造・販売を行っている製薬企業。

    ジョーンズ ラング ラサール株式会社
    不動産サービス会社。不動産投資・賃貸物件の仲介、テナント誘致、建設プロジェクト管理、ビル&商業施設の管理・運営、総務業務のアウトソーシングなど、商業用不動産戦略に関するサービスを展開している。日本イーライリリー神戸本社のファシリティマネジメントを担当。

    (右)JLL日本
    コーポレートソリューションズ法人事業部
    大西保弘氏

    (左)ソフトバンクロボティクス株式会社
    プロジェクト推進本部
    営業推進統括部 パートナー営業部
    小暮 武男

課題

  • ①コスト削減
  • ②新たな時代に求められる清掃指標の確立

効果

  • ①2割の削減効果を実現
  • ②汚染物質測定値を用いた科学的な成功効果の実証

コロナ禍、新しい清掃スタイルの確立が必須となってきている

(小暮) 始めに、Whiz導入までに感じていた課題を教えてください。

大西氏
新型コロナウイルスの感染拡大の影響でこれまで以上に、目に見えないところまで殺菌できているか、空気中の浮遊菌はどれほどか、新しい清掃の指標が求められています。
御社も参考にされた、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)発刊の科学雑誌に掲載された調査結果。そこには、最も汚染されているのは、患者のマスクや医療関係者の手袋でなく、空気フィルターと床だと報告されていました。
イーライリリー中国(上海)のRTW(Return to Workplace)対策では、施設の空調を停止させ、お金をかけて空調フィルターを徹底的に掃除しました。果たして日本でそれが可能でしょうか?

(小暮) クレームもあるでしょうし、清掃頻度やコストが増えるといった課題もあるでしょうから、一概には難しいですよね。

大西氏
はい、そうなると別の方法で対策を取らなくてはいけません。具体的で効果的な対策をクライアントも求めています。

(小暮) 通常の清掃に加えて、除菌作業も行わなくてはいけませんからね。

大西氏
そこが特に難しいポイントでした。除菌作業は通常の清掃業者ではできない作業です。防護服やゴーグルの用意が必要で、それがないと従業員の安全も担保できないためです。専門の消毒業者に再依頼することもできますが、通常の倍以上の高額な料金となるケースもあります。
このように清掃作業が拡大しているため、新しい清掃スタイル・安全対策を試みないと問題は解決しない状況にあります。

Whizを用いることで理想的な業務効率化が実現

(小暮) CDCの調査結果によると、たしかに床面も重要な清掃ポイントと言えそうですね。今回Whizの導入をご検討いただいたのも、そうした背景もあってでしょうか。

  • カーペットフロアの広いオフィス。椅子は全てしまった状態でWhizを稼働させている。

  • 大西氏
    はい、人や防護服が必要ないという点で、清掃ロボットが向いていると考えました。御社の発表で、掃除の工数(人工)の30%~40%削減できること、空中の浮遊菌量が1/5になることも拝見しました。効率性だけでなく、「清掃品質」も上げられるので、導入に踏み切ることになりました。

(小暮) Whizは現在どのように使われているのでしょうか?

  • 大西氏
    1フロア1900㎡中、バキュームの対象が1500㎡です。そのうちの1000㎡をWhiz、残りの500㎡を人の手で行っています。これまではワンフロアの清掃に作業員1名で60分かかっていましたが、Whizを稼働させることで、作業員1名の作業時間は20分に短縮できました。
  • 椅子のギリギリまでルート設計をし、Whizでの清掃範囲を最大化している。

(小暮) Whizは1時間で約500㎡を清掃できます。2台導入されて1000㎡をWhizに任せるというのは、まさに理想的な業務の効率化だと思います。

2割という明確なコスト削減を実現

(小暮) Whizを導入されて、コスト面でも変化はありましたでしょうか。

大西氏
削減交渉で2割コストカットを実現し、その分で拭き上げ清掃を強化しました。清掃コスト自体は以前と同様ですが、これまでの清掃に加えて拭き上げ清掃の提供も可能としました。さらに細菌を取る拭き方を含め、適切な指導を行うことで、清掃品質を向上させました。本来除菌作業を依頼することで発生する追加費用も抑えることができています。

(小暮) 通常の清掃と除菌作業、どちらも一手に担えるようにしたのですね。

大西氏
はい、我々が適切な指導を行うことによって、ハイブリッド型の清掃業者を育成できるようになりました。

根気強くクライアントと清掃業者の橋渡しをしたからこその明確な成果

(小暮) 工夫の凝らされた素晴らしい取り組みで感銘を受けました。ここまでの品質向上を実現できたのは、FM(ファシリティマネジメント)の専門家がクライアントと清掃業者の間に入ったからこその形でもありますね。
清掃業者様にWhizをご提供しても、現状の業務や慣習があるため、最初は組み込み方に悩まれる場合もあるようです。一方でクライアントであるオーナー様にご提供した際に、なかなか現場レベルのオペレーションに落とし込むまでに時間を要してしまうケースもあるようです。
両方を熟知しているFM企業様だからこそ、うまく運用ができるようになったのだと思いますが、是非こうしたノウハウは多くの企業様へ少しでも共有化していくことで、皆様の課題を一緒に解決していくきっかけになれたらとは思います。

御社の場合は、実際現場の声はいかがでしたでしょうか?

大西氏
やはり現場の皆さまは高齢者もおり、Whizの使い方が難しそうといった後ろ向きな気持ちの方もいましたね。どうしても新しいものを取り入れるとなると、使い方が難しそうといった印象やできないというネガティブな気持ちが先行してしまっていましたね。ただ、彼らも清掃品質を上げていきたいという目的は同じです。
ならば、我々が率先してWhizのメリットを根気強く実証していく必要があると思いました。

(小暮) 具体的にはどのようなことをされていたのでしょうか。

大西氏
彼らの心配事の1つに、Whizの清掃能力への疑問がありました。オフィスには、シュレッダーのごみやクリップ、ポストイット、ホッチキスの芯など、特有のごみが多く落ちています。これらを一度で取れないのは、清掃担当にとってはすごくストレスです。そこで、Whizを実際に動かして、こういったごみがちゃんと取れることを実証しました。
疑問があれば見せる。使い方がわからなければ教える。
1つ1つ、心配事を解決できることを証明して、抵抗感を下げて信頼を獲得しました。

新しいものは新しいだけ。試してみないと良し悪しは判断できません

(小暮) そこまで根気強く取り組まれたのは、どういったモチベーションがあったのでしょうか。

大西氏
ソフトバンクロボティクスさんでは、いま施設清潔度診断を行っていますよね。ATPふき取り検査を行って、その数値をもって清潔度を可視化するという試み。
あれを最初に伺ったとき、「ATPって、まな板を検査するやつやろ」と思いました(笑)。まさかそんなものを清掃に使うなんて夢にも思いませんでした。
しかし、そういった考え方も改めなくてはいけません。先ほども申し上げたように、コロナの影響で清掃には明確な指標が求められています。清潔さという目に見えないものを扱っている以上、誰もがわかる基準が必要となるのです。

(小暮) 数値化をすることなど、より科学的な基準がないと、どこが重点的に行う必要があるのかの判断も難しいですものね。

  • 大西氏
    はい、現状の清掃で良いのかどうかを判断するためにも必要です。
    新しい取り組みは新しいだけです。それが良いのか悪いのか、効果があるのかないのか。試してみないとわかりません。

これからは「清掃へ科学的にアプローチすること」が必要

(小暮) 今後の展望はどのように考えられているのでしょうか。

大西氏
今後は御社でも発信されているような「清掃へ科学的に」アプローチすることが必要です。
施設清掃のニュー・ノーマルを確立すべく、定期的に施設清潔度の検証を実施し、新たなSLA(汚染物質測定値)の提案を考えています。これを指標として、清掃方法の見直しも行い、新しい清掃の仕方の実践を科学的なアプローチで実証していきます。

(小暮) まさにソフトバンクロボティクスが考えていることと同じ方向性です。我々も、Whizを用いた清掃技術を科学的に検証しています。その結果をもって、人々が安心できる環境を作る一助となれればと思っています。

事務局
感染拡大防止のため、そして施設を訪れる方、そこで働いている方々の安心・安全のためにも施設の清潔度に対する需要は高まっています。しかし、どこまでいけば「安全」と呼べるのだろうか?限度が見えない中で努力をするのはとても大変だ。
そんな不安を解消するには、清潔度といった目に見えないものを科学的に見える化させ、それに対して、一定の基準を設けることができるのであれば、少しでも安心に繋げられることができるのではないだろうか。
我々はWhizを通じて清掃を科学的に検証し発信していき、社会の安心・安全の実現に貢献できればと願っている。

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