小中学生がロボットプログラミング教育の学習成果を披露する「プログラミング成果発表会2020」を開催
~特別支援教育などにおけるPepperを活用した授業を表彰する取り組みを開始~
2019年10月17日
ソフトバンクグループ株式会社
ソフトバンクロボティクス株式会社
ソフトバンクグループ株式会社とソフトバンクロボティクス株式会社は、「Pepper 社会貢献プログラム」※1に参加する全国約850校の小中学生がプログラミング教育の学習成果を披露する「プログラミング成果発表会2020」を開催することをお知らせします。「小学校部門」「中学校部門」「フリー部門」で予選を通過した合計24チームが、2020年2月9日に開催される「全国大会」に出場し、設定テーマに沿って課題解決や社会実装した取り組みを発表します。
この発表会では、Pepperのプログラミングを活用した課題解決の実演を行い、その内容を論理的に他者に伝え、参加者の間で相互に学習します。小中学校内にある身近な問題だけでなく、災害時の避難施設や福祉施設、商業施設などが抱える多様な社会課題を解決するために地域や社会とつながり、社会貢献の実体験を行ったという成果が、昨年度までに数多く発表会で披露されています。なお、全国大会で優勝したチームには、副賞として米国シリコンバレー(カリフォルニア州)への視察ツアーを進呈します。
また、この発表会では、人型ロボット「Pepper」がプログラミング教育だけではなく、さまざまな学びの場で活用されていることを受け、その優れた実践内容を広く紹介するため児童・生徒以外が参加する、「先生チャレンジ」と「特別支援チャレンジ」を新設します。「先生チャレンジ」はPepperの特性を生かして教員が実践したユニークな授業を、「特別支援チャレンジ」は特別支援教育におけるPepperを活用した取り組みをそれぞれ表彰します。書類審査とアンケートにより選出される、各チャレンジの最優秀賞受賞チームが、教育現場におけるPepperの活用事例を発表します。新学習指導要領では、特別支援教育におけるICT(情報通信技術)の活用が規定されており、「特別支援チャレンジ」ではPepperを活用した最先端の取り組みが発表されます。
ソフトバンクグループは、小学校における2020年度のプログラミング教育必修化※2に向けた教育活動を支援することで、児童・生徒が自ら社会課題を認識し、探究的な学習活動を続けることで、子どもたちが予測不能な未来に適応する資質・能力の育成に貢献することを目的に、「Pepper 社会貢献プログラム」を2017年4月から開始しました。現在約850校に導入され、約3万回の授業が実施されています※3。
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■「先生チャレンジ」の概要
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■「特別支援チャレンジ」の概要
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■「プログラミング成果発表会」の概要
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■昨年度の「プログラミング成果発表会」の金賞受賞チームの発表内容
対象:「Pepper 社会貢献プログラム」に参加するすべての教育機関
内容:小中学生向けに実際に実践されているPepperを活用した授業内容の発表ならびに表彰
(例)外国語指導助手(ALT)の代わりにPepperを使った英語授業、いじめを考える道徳授業など
対象:「Pepper 社会貢献プログラム」に参加するすべての教育機関
内容:特別支援学校・学級におけるPepperを活用した教育支援内容の発表・表彰
(例)読み書きや他者とのコミュニケーションが苦手な児童・生徒がPepperを介して積極的に発言するなど
1.部門・テーマ
2.選考概要
3.各自治体が開催する2次予選の概要(順不同)

【小学校部門】
「避難所で役立つPepper」をテーマにプログラミングをした新見市立野馳小学校が金賞を受賞しました。2018年7月、記録的豪雨が西日本各地に被害をもたらし、新見市にも避難所が設置されました。慣れない避難所生活をサポートするため、野馳小学校のメンバーは、地元の民話の語り部だった「飛佐おばあさん」を模した昔話の朗読や、運動不足を解消するPepperをプログラミングしました。昔話の朗読では、Pepperに読ませる言葉を意図的に変えて、語り部の抑揚を再現する工夫をしていました。
【中学校部門】
藤枝市立葉梨中学校は、地元の高速道路パーキングエリア(PA)を訪れる中国人観光客のニーズを把握して、PAの活性化を図りました。中国語を話すようプログラミングしたPepperをPAに配置して、そこに立ち寄る中国人観光客に「充実してほしい」と思うものを選択してもらいます。その結果、観光客が東京へ向かう途中で日本のスイーツを欲する傾向があること、富士山関連のお土産を探していることなどを突き止めました。調査結果はPAの運営に生かされています。
【クラブ・部活動部門】
テレビショッピングを真似たプレゼンテーションで観衆の笑いを誘っていた掛川市立北中学校は2年連続で全国大会に出場。前回大会は惜しくも4位に終わり、雪辱に燃えていました。発表会で披露したのは、英語の発音チェックや警備、災害時の避難誘導などの機能を備えた「学校生活をより良くするPepper」。例えば、警備Pepperは、センサーによる人物検知やQR コードによる関係者識別、撮影した人物の画像を管理者へ送信する機能があります。