AI関連教材として導入し、地域課題解決の探究学習で利用(DXハイスクール)
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富山県立入善高等学校 様

富山県立入善高等学校様は、文部科学省が2024年度にスタートした高等学校対象の新規事業である、高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の第一期採択校です。
DXハイスクール事業の制度を活用し、ソフトバンクロボティクスからPepper機体4台と、先生向けの導入研修1回、生徒さん向けの出前授業2回をご提供しています。
入善高等学校の魚津泰之教頭先生にお話しを伺いました。
どのようなきっかけで、Pepperの導入を検討されましたか?
AI関連の教材を探していたところ、対話型AIアプリを搭載したPepperについて知り、問い合わせました。
Pepperを授業でどのように使う予定でしょうか?
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- 高校2年生の2クラスにて、Robo Blocksでのプログラミングを学んでもらい、地域課題解決の探究学習で利用してもらうつもりです。4台のうちの1台は生徒登校口に、2台は各クラスに、残り1台は校外活動用にお借りしています。また、一部の有志生徒は、STREAMチャレンジにエントリーする予定です。
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全校集会でPepperのお披露目会を実施した時の様子
生徒さんの反応はいかがですか?
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Pepperのプログラミングと生成AIの授業を終えて
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- Pepper到着直後にお披露目会を実施した際は、特に女子生徒がロボット機体を取り囲んでかわいがっていましたよ。また、出前授業を通して、Pepperを動かす方法が分かった時、生徒たちの目が輝いていました!今は、Pepperを生かした活動を模索中です。
DXハイスクールの目指す姿とPepperをどのように結びつけてお考えになっていますか?
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- 平易な方法でプログラミングができ、同時に、生成AIについて学んだり、実物大の人型ロボットということで社会適用がしやすい点など、Pepperならではの面白みがあることが魅力だと思います。入善高校は、農業科、普通科自然科学コース・観光ビジネスコースがあるので、それぞれのコースや科での活用アイディアが出てくるといいですね!楽しみです。
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入善高等学校の魚津教頭先生、学校玄関にて
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生徒登校口にて毎朝あいさつをするPepper
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- 魚津先生、研修のお手配や授業の受け入れなど諸々のことに力を貸していただいた上、今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
■後日談
魚津先生から、その後の様子を聞かせていただきました。
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- 農業科目「農業と情報」の授業でもPepperでのプログラミングを学習しました。そして、12月末に行われた保護者会の折、農作物の無人販売ブースに売り子になるPepperを用意し接客させていました。生徒もそうですが、保護者の方々の評判は上々でしたよ。
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農作物の無人販売ブースで売り子として活躍するPepper
普通科自然科学コースの3年生は課題研究で、Robo Blocksを駆使してPepperを活用しています。先日「課題研究発表会」にて情報分野の探究活動として2班がそれぞれ「ペッパーで幼児の心をわしづかみ」「学力向上委員会 with Pepper」というテーマで発表しました。発表した生徒から「この研究を通して、うまくいかないときに考えて試す大切さを学びました」や「画面タッチの反応が上手くいかず、何度もやり直しながら原因を探るのが大変でしたが、自分たちが思ったように動作したときは本当に嬉しかったです」、「ロボットはとても大きな可能性を持っていると感じました」などの感想がありました。
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普通科の自然科学コース課題研究発表会の様子
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- また、会場に来られた方も興味深そうに発表を聞いておられました。
3年生の生徒には、この課題研究の成果や経験を今後の進路実現にぜひ役立ててもらいたいです。
- また、会場に来られた方も興味深そうに発表を聞いておられました。