人材不足を解決し、徹底した感染対策を実現
入所者が安全に過ごせる介護施設へ

  • 特別養護老人ホーム さくら苑 様

特別養護老人ホーム さくら苑 様

埼玉県北本市の郊外に建つ社会福祉法人 徳慈会 特別養護老人ホーム さくら苑。短期入所併設事業に通所介護支援事業、居宅介護支援事業所を同敷地内に持ち、多様な福祉サービスを総合的に提供している。さくら苑ではAI除菌清掃ロボット「Whiz i (ウィズアイ)アイリスエディション」が活躍している。導入に至った経緯や導入効果についてお話を伺った。

※ソフトバンクロボティクスの提供する「Whiz i」を、業界に合わせたオプション開発を可能にしたのが「Whiz i アイリスエディション」です。
  • 特別養護老人ホーム さくら苑
  • 〈お話を伺った方〉
    特別養護老人ホーム さくら苑
    施設長
    遠井 美智子 氏

    〈施設・会社概要〉
    特別養護老人ホーム さくら苑
    多様な福祉サービスを総合的に提供できる施設。利用者が個人の尊厳を保持しつつ自立した生活を営めるように支援している。

課題

  • ①新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、徹底した除菌・消毒が必要に
  • ②人材確保が困難

効果

  • ①床掃除にWhiz i を活用することで、床掃除に掛けていた時間を除菌・消毒に割り当てられるように
  • ②清掃の業務効率が向上し、作業者の手間が大幅に削減

新型コロナウイルス感染症対策にロボットを活用

なぜ、ロボットの導入を検討されたのでしょうか?

遠井氏
いくつか理由がありますが、今一番重視しているのは「新型コロナウイルス感染症対策にかける時間と手間を確保したい」ということ。
2021年2月現在、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっており、介護施設などでクラスタが発生しています。埼玉県では、いくつかの特別養護老人ホームで入所者や職員、通所者などの感染が確認されているほか、医療機関や介護老人保健施設で集団感染が起きているという報道がされています。

当苑のような介護施設で新型コロナウイルスの集団感染が起きると、入所者の命に関わる問題になります。そのため徹底した対策が求められています。

具体的にはどのような対策をされていますか?

  • 遠井氏
    当苑が行っている対策は、まずコロナウイルスを苑内に持ち込まないようにすること。そのため、入所者との面会を禁止したほか、部外者の立ち入り制限、ショートステイや通所事業を一時休止したりしています。
    施設の徹底した除菌・消毒、日に数回窓を開けて換気、職員一人ずつに消毒用アルコールを携帯させワンタッチワンプッシュでこまめな消毒なども励行しています。これまでも、手すりやトイレなど多くの人が触れる部分は、1日1回必ず除菌・消毒をしてきましたが、現在は時間が許す限り、除菌・消毒の回数を増やすようにしています。人手に加え、Whiz i を導入することで、除菌・消毒作業により多くの時間を割けるようになりました。
  • Whiz i の清掃中に人の手で除菌作業を行う

    Whiz i の清掃中に人の手で除菌作業を行う

他にも導入理由はありましたか?

遠井氏
清掃スタッフ不足の解消という目的もありました。
当苑は、埼玉県北本市の郊外にあり、人材の確保が難しいという課題を抱えています。というのも、埼玉県は東京都と接しており、東京に勤める人が住むベッドタウンとしても知られています。病院や介護施設なども東京都の方が多いため、東京都に就職している人が多いんです。そのため、埼玉県の介護施設では人員の確保がとても難しい。その中で清掃の品質を落とさず効率化を図るには、ロボット活用が効果的なのではないかと考えました。

入所者に合わせて稼働させることで日々の運用を実現

実際に、Whiz i をどのように活用されていますか?

  • 食堂も廊下も、入所者の方がいないタイミングでWhiz i を稼働させている

    食堂も廊下も、入所者の方がいないタイミングでWhiz i を稼働させている

  • 遠井氏
    当施設は、1階が食堂と浴室、2階以上が入所者の居住スペースとなっています。現在は、入所者の安全を第一に考えて、1Fの食堂と廊下の清掃にだけWhiz i を使っています。
    Whiz i は、人の動きなどを検知し、状況に合わせて回避したり一時停止したりできますが、回避する分時間がかかってしまうため、入所者の方がいない時間帯/場所で、毎日Whiz i を稼働させるようにしています。

簡単操作で清掃を効率化、より細かい除菌ができるように

現場のみなさんの反応はいかがでしょうか。

  • 遠井氏
    Whiz i はボタンを押すだけで稼働でき、あらかじめ指定したルートをきちんと掃除するというとても簡単な操作なので、特に教育などをしなくても皆さんWhiz i を使いこなしているようです。
    現場からは「Whiz i が掃除できないところだけを掃除すればよくなり、助かっている」という声が多いですね。これまで床掃除だけで1〜2時間かかっていたことを考えると、その時間をより細かい部分の清掃や除菌・消毒に割り当てることができています。
  • 起動もスタッフの方に任せている

    起動もスタッフの方に任せている

運用上工夫していることはありますか?

  • Whiz i 本体にマニュアルがあるため、いつでもメンテンナンスの方法などを参照できる

    Whiz i 本体にマニュアルがあるため、いつでもメンテンナンスの方法などを参照できる

  • 遠井氏
    クリアファイルに入れたマニュアルをWhiz i 本体に貼り付けているので、メンテナンスの方法を調べたいときや何かあってもすぐに対策を調べることができるようになっています。現場でもWhiz i を上手に使っているようですね。導入・運用しやすいと感じています。
編集後記
コロナ禍において、介護施設の清掃は「入所者や利用者の命を守る」活動そのもの。徹底した除菌・消毒をするための手間と時間を生み出すために、Whiz i が活用されています。
社会に貢献しているという感情が、改めて湧き出てきました。



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