地域の子どもも大人もICT活用社会の到来をより身近に(ふるさと教育支援)
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北海道八雲町様 – 北海道八雲ソーラーパーク合同会社 様

[町内風景|緑豊かで、海が近く、子どもたちは産業や自然を身近に感じて育ちます]
Pepper for Educationの導入形態の1つとして、企業様の支援で地域の教育機関にPepper for Educationを導入する「ふるさと教育支援」という座組があります。
本座組を活用し、北海道八雲町にPepperが導入されています。今回、導入側である北海道八雲町教育委員会様と、支援側である北海道八雲ソーラーパーク合同会社(以下「北海道八雲ソーラーパーク」)様にインタビューしました。
まず、北海道八雲町教育委員会の本間様に伺いました。
北海道八雲町について教えてください。どのような地域ですか?
北海道の南西にある、人口1.5万人くらいの町です。
町の西側は日本海、東側は太平洋に接しており、二つの海を持つ町は、全国でもここだけなんですよ!また北海道新幹線の延伸により、新八雲駅の建設に向けた工事も始まっています。
町内に小学校は7校、中学校は4校あります。子どもたちは町の基幹産業である農業、漁業、そして豊かな自然に触れ、スポーツや文化活動など様々な体験と学びに取り組んでいます。また、学校の授業では一人一台端末を使用しており、色々な場面で利活用しています。
Pepperを使い始めたのはいつ頃でしょうか?
2019年からPepperを利用し始めました。Pepperを活用したプログラミング講座など、地域の子どもたちにも大変好評だったので、最初の3年間は町の予算で利用していましたが、4年目以降、予算の確保ができず困っていたところ、北海道八雲ソーラーパークさんとお引き合わせをしていただき、「ふるさと教育支援」という座組を利用して、今日に至っています。
Pepperをどのように使っていますか?
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Pepper1台が町内の複数の学校を巡回しています。ある学校では、毎朝の挨拶運動にPepperを利用したり、休み時間にはPepperと一緒にダンスを踊って楽しんでいます。特に「恋するフォーチュンクッキー」や「おどるぽんぽこりん」が人気です。
また、子どもたちは一人一台端末を持っているので、Pepper専用のプログラミングツールで遊んでいる子どももいるようです。それに加えて、毎年春休みには町で子どもを対象にしたPepperのプログラミング教室を実施しています。
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Pepper1台が町内の複数の学校を巡回しています。ある学校では、毎朝の挨拶運動にPepperを利用したり、休み時間にはPepperと一緒にダンスを踊って楽しんでいます。特に「恋するフォーチュンクッキー」や「おどるぽんぽこりん」が人気です。
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[小学校風景|子どもたちがPepperと楽しく過ごす様子が日常的に見られます]
Pepperの利用を始めて数年たって、子どもたちに変化はありますか?
学校でのあいさつ運動や休み時間にPepperとコミュニケーションをとることで、子どもたちにとってテクノロジーがより身近な存在になっています。
教育委員会の皆様は、Pepperを導入して、どのような感想をお持ちでしょうか?
昨今急速に発達しているICT社会に身近で触れることができ、子どもたちはもちろんですが、職員も大変刺激を受けています。日々アップデートされていくPepperの活用をとおして、子どもたちはもちろんのこと大人にとっても、今後さらに進展していくであろうICTを活用した社会の到来をよりイメージしやすくなったと感じています。私たちもその意識を持ちながら仕事に励んでいきたいと思います。
今後の展望などをお聞かせいただけますか?
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[八雲町教育委員会 社会教育課 主事補 本間 大智 様]
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- 北海道八雲ソーラーパークさんに支援をいただいているので、共同で何かのお取組ができたら良いなと思っています。
ここからは、支援側となる北海道八雲ソーラーパーク様に話をお伺いしました。
貴社について教えていただけますか?
北海道八雲町にある、「テラスエナジー八雲ソーラーパーク」という太陽光発電所を建設、運営管理しています。
Pepperのことをどこで知りましたか?
Pepperそのもののことや、企業が支援するスキームができたことは聞き及んでいました。八雲町でPepperを使い続けたいが予算でお困りだという話は、とある方にお繋ぎいただいて、初めて知りました。
八雲町へのPepper導入を支援することをどのように決定されましたか?
弊社からご提案した別のコンテンツもあったのですが、自治体・学校で使いたいというニーズが確かなものがふるさと教育支援によるPepperの提供ということでPepperを選択しました。
Pepper導入以降、八雲町との関わりに変化はありますか?
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- 町内で「やくもエコ広場」という環境啓発イベントを実施する際に、学校にあるPepperを借り出して、集客に利用しました。イベントに参加した地域の方々、特に小さいお子さんたちが喜んでくれていましたよ。学校でPepperを利用したことがあるという小学生も参加していて、会場が和みました。
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[2023年度”やくもエコ広場”にて、地域のご家族とやり取りするPepper]
Pepperを導入してみて、いかがですか?
学校での活用状況を伺うと、地域の未来を担う子どもたちのためになっていることが実感でき、大変うれしく思います。Pepperは楽しく学ぶきっかけを与えてくれる存在と感じており、いろいろなことに興味を持つ入口として効果的だと考えています。
今後の展望などをお聞かせいただけますか?
地域に貢献することは弊社の1つのミッションですから、これからも色々な形で関わりを増やしたいです。環境保全の啓発活動やイベント実施も続ける予定ですし、学校にいる子供たちとももっと関わって、弊社の取り組みなどを知っていただける機会を増やせるといいなと思っています。