お客様の安心感につながる施設清掃
商業施設ならではのWhiz運用
- レジャー・イベント施設
- 人手不足解消
- 清掃品質の向上・維持
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東急プロパティマネジメント 様

東急プロパティマネジメント様では、ショッピングやグルメが楽しめるショッピングモールでご利用いただいている。不特定多数のお客様が来られる商業施設では、どのような清掃を行い、どのような施設を目指しているのだろうか。
今回は、同施設の清掃管理を行っている東急プロパティマネジメントの中川拓也氏・齋藤嘉一氏にお話を伺った。
目次 |
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課題
- ①清掃スタッフの業務負担
- ②清掃品質の維持
- ③コロナ禍による付加作業の増加
効果
- ①床清掃をWhizに任せることで清掃品質の向上と付加作業の時間を捻出
- ②スタッフのシフトにも余裕を持たせることができ、業務負担の軽減に寄与
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<お話を伺った方>
(左)ビルマネジメント事業部
施設サービス部 施設サービス三課
神奈川オフィス
課長代理
中川 拓也 氏
(右)ビルマネジメント事業部
施設サービス部 施設サービス三課
齋藤 嘉一 氏
〈会社概要〉
東急プロパティマネジメント
住所:東京都世田谷区用賀4-10-2
ビルマネジメント事業を中心に展開する企業。オフィスビルや大型商業施設をはじめ、さまざまな建物を統括的に管理し、資産価値の最大化をめざすトータルソリューションパートナーとして知られる。
実際に使ってみるとロボットへのハードルが下がった
ソフトバンクロボティクスのWhizを導入したきっかけを教えてください。
- 中川氏
- もともと当社は、新しいテクノロジーをどんどん使っていこうというマインドをもつ企業です。ロボット掃除機についても発売された頃から注目し、導入を検討していました。 ロボット掃除機は非常に魅力的な製品です。しかし実際に現場でどのように活用すれば効果が上がるのかという点が検証できておらず、現場での導入には至っていませんでした。
今回Whizの導入に至った経緯を教えていただけますでしょうか。
- 中川氏
- 販売代理店からキャンペーンでWhizの6ヵ月無償貸し出しのご提案を頂きました。半年あれば、現場で試しながら導入効果を検証することができるだろうということになり、貸し出しを申し込みました。
まずはWhizを使ってみる、ということから始めたのですね。
- 齋藤氏
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はい、検証を開始してまもなく、スタッフから「Whizを使いこなすことができるのか不安」といった声が上がっていました。特にシニア層のスタッフからは、不安の声が多くありましたね。
しかし実際に使ってみて、その不安は払拭されたようです。Whizでルートを記録したホームロケーションコードを読み取ってボタンを押せば自律清掃しますから、現場スタッフが戸惑うようなこともなかったのでしょう。
- 中川氏
- 当初不安の声を上げていたスタッフも、短期間でWhizを使えるようになりました。こうした経験から、Whizは非常に教育コストが非常に低いソリューションだということもわかりました。そのため、他の施設に横展開として導入する際も、スムーズに進めることができそうだと思いました。
使ってみると簡単であることがよくわかったのですね。
限られた時間で清掃効率アップ、さらに急なスタッフの欠員にも対応可能に
Whizはどのような場所で使われているのでしょうか。
- 齋藤氏
- Whizが清掃するのは、主にカーペットフロアです。このフロアは塾や学童保育などが入っていて、お子様や保護者の方が多くいらっしゃるので、清潔さを保てるように清掃しています。
床以外の部分はどのように清掃されていますか?
- 齋藤氏
- このフロアでWhizが床清掃している間、スタッフは壁やガラス、トイレ清掃など別の箇所を清掃します。こういったところは人の手でしかできない部分ですからね。 スタッフによると、床の清掃をせずに済むため、他の箇所を念入りに清掃できるとのこと。作業負担が軽減されるだけでなく、清掃品質も向上しました。
現場体制の面ではいかがですか?
- 中川氏
- シフトの組み方も変えることができました。これまでは、スタッフのシフトに余裕がなく、急な体調不良などでお休みが入ると他のスタッフの負担が倍増していましたが、Whizの導入によって、少し余裕のある体制を作ることが可能になり、急なお休みにも対応できるようになったんです。
現場の工夫で、Whizの清掃効率はもっと上げることができる
Whizを運用する上で工夫していることはありますか?
- 中川氏
- たとえば、軽微な段差があるとWhizは止まってしまうことがあります。段差センサーがしっかりしているためでもありますが。止まってしまうと手間も時間もかかり本末転倒なので、段差がある部分を境目としてフロアを2ブロックに分けています。
分けたことで時間がかかるようになったのでしょうか。
- 齋藤氏
- それぞれのブロックでルートを作成しても、1ルート約15分で終えることができます。ちょうど人の作業もほぼ同時に終わるので、人とWhizが一緒にブロックを移動する形で運用しています。作業の妨げにもなっていませんので、効率が落ちたということもありません。
清掃業務のイメージアップにつながっている
現場の反応はいかがでしたか?
- 中川氏
- Whizを導入してから、開店準備している店舗スタッフや警備の方が清掃業務に注目してくれるようになりました。WhizはCMなどで知名度が高く、デザインも愛らしいため、好評です。中には名前をつけてペットのようにかわいがっている人もいます。
コミュニケーションが生まれたのですね。
- 中川氏
- 会話することで業務への理解が深まってもらえると、清掃業務自体のイメージがアップし、清掃スタッフのモチベーションの向上にも繋がります。
消毒作業の時間確保は、お客様やスタッフを守ることでもある
Whizを導入して分かった効果などはありますか?
- 中川氏
- 人の作業時間が数十分削減できました。これは大きな効果です。
商業施設なので清掃はオープン前に行っています。清掃を完了させなくてはいけない時間が決まっていますので、限られた時間で効率が上がることは助かっています。
そして2020年3月以降、感染対策として人が触れる部分の消毒が求められるようになりました。当施設でも、Whizで削減できた時間を活用してドアノブなどを毎日アルコール消毒しています。
このような付加作業は、感染症の予防としてお客様やスタッフの健康を守るために必要な作業です。
他の箇所を念入りに清掃できるだけでなく、消毒作業の時間まで確保できたのですね。
お客様の安心感を高める「魅せる清掃」への期待
Whizに期待していることがあればお聞かせください。
- 中川氏
- Whizの清掃で蓄積したノウハウを横展開できないか検討しています。例えば、神奈川県内の大学図書館にもWhizを導入しています。 大学の図書館は広く、床清掃の負荷も少なくありません。ロボット掃除機の導入効果が高い場所といえるでしょう。 また、Whizで清掃している様子を見せることで、お客様に安心感や満足感を高める「魅せる清掃」の効果が期待できます。
- 商業施設や不特定多数の方の出入りのある施設では、立て看板やパーティションなどの障害物があります。 そのため営業時間中の清掃は今後の課題となっていますが、オフィスビルなどでは魅せる清掃が可能なケースもあるでしょう。 それだけに、Whizには大きく期待しています。
- 編集後記
- 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、不特定多数が利用する施設に対しては対策がしっかりされていても不安が残ってしまう。
しかし、施設側からも積極的に清掃や消毒作業をしている様子をお客様に見せることで安心感が生まれる。清掃品質だけでなく、そのような作業時間を生み出すことにも、Whizが貢献できている。