横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズが実践
アフターコロナに対応した人とロボットで共創する
「ニューノーマルサービス」

  • 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 様

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 様

*「Whiz i アイリスエディション」は、ソフトバンクロボティクスの「Whiz i」に、業界ニーズに合わせたアイリスオーヤマ独自のオプションの追加を可能にしたDX清掃ロボットです。

■アフターコロナで深刻化した人手不足をWhiz i アイリスエディションで解消
1時間/日×2名分の清掃時間を代替。
■除菌や消毒はもちろん高度な清掃サービスへ
「新しい生活様式」に合わせた「ニューノーマルサービス」を実現。
■サポート体制を評価
アイリスオーヤマとともに試行錯誤しながらトライアル、本導入後を進め、それぞれのサポートに高評価。

  • 株式会社エースワン(エーマックス一宮店)様(高知県)

    ハウスキーピング スーパーバイザー 奈良将史様

  • 〈お話を伺った方〉
    横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 宿泊部 部長
    田中弘二 様

    横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 宿泊部
    ハウスキーピング スーパーバイザー
    奈良将史 様

    〈施設・会社概要〉
    1937年に米国で開業し、現在70か国以上に440軒を有するシェラトン。その名を冠した横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズは1998年に開業した神奈川県横浜市にあるホテルです。国内、海外問わず宿泊客が訪れる当ホテルでは、ワンランク上のサービスと上質な空間の提供を追求しています。

課題

  • ①人手不足を解消したい。
  • ②消毒や除菌などより高度な清掃に取り組みたい。

効果

  • ①1時間/日×2名分の清掃時間を代替。
  • ②余剰時間で、立面接触部分の消毒等を強化。

「ニューノーマルサービス」で求められる新たなクリーンネス

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ様の概要をお聞かせください。

田中氏
当ホテルは1998年に開業し、2023年には25周年を迎えます。コロナ禍以前は、海外のお客さまが6割、国内のお客さまが4割ほどで、ビジネス目的の方が多かったですね。
「Best Smiles For You」「最高の笑顔をあなたに」を企業理念としています。心身ともに充実し幸せな私生活を送っているスタッフこそが、お客さまにも幸せなサービスを提供することができるという考えのもと、常に上質なサービスでお客さまをお迎えできるよう心掛けています。

横浜ベイシェラトン様の清掃に対するお考えを教えてください。

田中氏
ホテルにとって清掃は生命線の一つで、非常に大事な部分です。しかしコロナ禍においては、他のホテルと同様に、当ホテルも様々な理由で人員が減少しました。退職された方もいましたし、経営上見直さざるを得ない部分もありました。その一方で、今まで以上にクリーンで衛生的な状態でお客さまをお迎えしなければならないため、除菌などの感染症対策を含んだ「ニューノーマルサービス」を取り入れた清掃が必要になりました。清掃を担当するスタッフにとっては、作業的に厳しい状況になっていたと思います。

人員不足に対するソリューションとして選ばれたWhiz i

清掃をご担当されている方々の体制を教えてください。

奈良氏
パブリック清掃では毎日10名のスタッフで、レストラン・宴会場など客室以外すべての清掃を行っております。
しかし、現在アフターコロナの時代になり、客足が急速に戻り始めています。清掃スタッフの中には主婦の方も多く時短勤務など働ける時間や日数も限られますので、今以上に人手が必要だと感じています。

Whiz i導入前の課題は何でしたか。

奈良氏
経営改善のため今まで外部の会社に依頼していた清掃を内製化し、どのように人員を当て込むかというところが一番の課題になっていました。もちろん清掃を内製化しても品質は維持しなければならない。内製化してクオリティが下がってしまっては本末転倒ですから、そこにも気を付けていました。

Whiz iをトライアル導入した経緯を教えてください。

奈良氏
以前にショッピングモールでWhiz iが稼働しているのを見たことがありました。マッピングで自律走行しているところを見ると、これは客室の廊下や宴会場など広い場所で稼働が可能なのではないかと思っていました。その矢先に取締役から清掃ロボットを検討するよう話があり、その後すぐにアイリスオーヤマの営業担当から提案やデモを受け、「これなら活用できるのではないか」と思い、施設内でのトライアルを開始しました。
田中氏
トライアルは「誰に、何を担当させ、いつまでに、どのようなことを行い、結果がどうなるのか」を整理してから開始しました。またクレンリネスの状態と、経費面で効果の関係を明確にするように指示を出しました。

トライアル導入前に抱いていた懸念は何でしたか。

田中氏
まずはロボットが行う清掃品質が問題なく結果を残してくれるのかが気になっていました。また、故障やバッテリー切れで清掃が行き渡らないまま、営業開始を迎えるのではないかなども不安に思っていました。
奈良氏
やはり実際にゴミを取ることができるのかが懸念でした。一方で人と接触する可能性は、Whiz iに搭載されているセンサーの性能が非常に良いと確認できていたので、全く不安はなかったです。

トライアルはどんな流れで行いましたか。

奈良氏
夜間の宴会場や客室廊下などのパブリックエリアで、お客さまの目に触れる機会がほとんどない状態で1日3時間半ほど稼働させました。アイリスオーヤマの営業担当者と試行錯誤し、繰り返しトライアルをしました。

トライアル時に印象的だったエピソードはありますか。

奈良氏
例えば宴会場では受付用のデスクが設置されるなど、マッピングとは異なる細かなレイアウト変更などがあり、ロボットが困惑することがありました。アイリスオーヤマの担当者にアドバイスを伺ったところ、ブロックに分けてマッピングする方法を提案してもらうことで解決できました。
また、当ホテルの客室廊下のカーペットは毛足が深く遊び毛が多いので、Whiz iのノーマルモードだと取りこぼしもありました。そこで担当者にパワーモードで清掃させることを提案いただき試してみたところ、「ほこり」の取りこぼしもなく、従来の清掃資機材同様にロボット掃除機で清掃品質をクリアすることができました。

確かな成果を感じWhiz i本格導入へ

本格導入への決め手は何でしたか。

田中氏
清掃品質の向上とコスト削減という両面で、想像以上の効果があったことです。アイリスオーヤマの担当者の説明やプレゼンテーションも良かったですが、なによりも当社の担当者とアイリスオーヤマの担当者がよくコミュニケーションをとったおかげで期待以上の効果が明確に出たのだと思います。これはもう導入するべきだなとすぐに決めました。
奈良氏
私はそこまで機械が得意ではないためWhiz iの操作に若干不安があったのですが、実際は非常に操作性が良く、年齢関係なく使いこなせています。またホワイエの清掃を無人で行えるため、同じ階で別の作業ができることになり、効率的な人員配置ができるようになりました。このことは評価ポイントとして非常に大きかったと思います。

本格導入後、Whiz iをどのように活用していますか。

  • 奈良氏
    夜間では無人のホワイエ、客室廊下ではチェックアウトが多い時間帯の午前10時頃から稼働させています。従来はスイーパーをかけ終えた後に人の手で壁際の除塵を行っていたのですが、今は廊下の隅などを人の手で除塵をしながら同時進行でWhiz iによる清掃を行っています。

Whiz i導入後の効果はいかがですか。

田中氏
人が行う清掃はどうしてもムラが発生しがちですが、ロボットによる清掃だとやり残しなく清掃品質が向上しました。 また、Whiz iが清掃を引き受けることで、手が空いた清掃スタッフが立面接触部分の消毒など、さらに高度な清掃サービスに手を回せたり、清掃スタッフ自身の余裕につなげることができるようになりました。このような変化はホテル業界にとって非常に価値の高いものであると思っています。
奈良氏
Whiz iの導入で、スタッフのシフト時間の変更が可能になり、1人1時間×2名分の人件費の削減という大きな成果につながりました。また、夜間清掃スタッフに聞いて驚いたことは、通常夜間作業用照明で清掃作業をしておりますが、 Whiz iの自動運転は照明を消灯していても清掃ができるため、省エネによるコスト削減にもつながるかと思います。電気使用量の多い施設では効果は高いかもしれませんね。

アイリスオーヤマと二人三脚で生み出した効果

アイリスオーヤマの姿勢やサポートはいかがでしたか

田中氏
トライアルに対する姿勢が、我々にとってすごく協力的でありがたい申し出だなとよく覚えています。 例えば、追加費用がかかるようなサポートや、実際にどこの清掃でWhiz iを活用するか、現場の希望を聞きながらのサポートです。我々のスタッフがただロボットを走らせるだけでは十分な効果は上がらなかったと思うので、このような提案は成果につながるとてもありがたいサポートでした。
奈良氏
レスポンスが早く、困ったことが全くなかったですね。先日Whiz iのハンドルが破損してしまった際も、素早く親身に対応いただきました。サポート面でも大変頼りになると感じました。

最後に清掃も含めた今後の展望をお聞かせください。

  • 奈良氏
    清掃の内製化で全社的に目が向けられる部分が大きくなったことは、仕組み作りにつながり、結果的に良かったと思います。
    今後は今まで以上に清掃品質を上げていきたいというのが目標です。そのためにWhiz iが一緒に行動できるようになればと思います。ロボット任せにせず、人と共に協働していくことが重要になるかなと思っています。
田中氏
アフターコロナということで、これから状況は緩やかに回復傾向に入っていくと期待しています。それに合わせた人員の確保や、設備投資が今後さらに必要になってくると思います。清掃や感染症対策についても、ニューノーマルサービスを実現することで、お客さまのご期待に応えていきたいと考えています。

本日はお話、ありがとうございました。

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