「安心」の清掃ソリューションで、より質の高い病院清掃を実現。
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埼玉県済生会加須病院 様
(総合管理業務担当:日本環境マネジメント株式会社 様)
施設総合管理と環境保全を主業務とし、埼玉県を中心に官公庁や民間施設の設備管理、清掃業務などを行う日本環境マネジメント株式会社(埼玉県さいたま市)。
2022年6月に、埼玉県加須市に新築移転した済生会加須病院の総合管理業務の受託にあたり全自動床洗浄ロボット”Scrubber 50 Pro”を清掃業務に導入。
広い床面の清掃の大部分をロボットが行うことで、スタッフの業務負荷の低減に貢献。さらにソファーの肘掛けや廊下の手すりなどの細かな部分の清掃にスタッフが時間をかけられるようになり、清掃品質が向上したことで、病院側からも高い評価をいただいています。
目次
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【お話を伺った方】
(左) 日本環境マネジメント株式会社 常務取締役 技術本部長 宇佐見 廣和 氏 (中) 済生会加須病院 用度管財課 鈴木 重男 氏 (右) 日本環境マネジメント株式会社 運営管理部 メディカルサポート担当 大和田 美紀 氏
広い院内の清掃業務の効率化を清掃DXで実現
加須病院での清掃業務に“Scrubber 50 Pro”を導入した経緯を教えてください?
宇佐見氏
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当社は、1974年に建物・施設運営・総合管理サービスと環境事業サービスを主業務として埼玉県で創業されました。関東を中心に官公庁や民間施設の清掃・警備・設備・人材サービスを中心に事業を展開しており、2022年6月に済生会加須病院様が新築移転される際に、同施設の総合施設管理業務の受託を開始しました。
加須病院様は、304の病床を持つ地域の基幹病院で、清掃延床面積が約23,000㎡と非常に規模が大きな施設ということから、常時24~25名のスタッフで清掃に当たっているのですが、開院当初から、清掃業務の効率化が課題となっていました。 - 1F ロビー
- 2F外来診察通路
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当社としても加須病院様での業務をきっかけに清掃DXの知見を高めていきたいということで、自動清掃ロボットの導入が議題に上がりました。いくつかのロボットを検討する中で、この全自動床洗浄ロボット”Scrubber 50 Pro”の導入を決定いたしました。
「安心」して清掃を任せられることが導入の決め手。
清掃ロボットを導入する際の懸念点や、“Scrubber 50 Pro”を導入した決め手は何でしたか?
宇佐見氏
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病院にロボットを導入するということで、やはり安全に稼働してくれるか?ということが一番のポイントでした。その点、”Scrubber 50 Pro”は内蔵のセンサーで障害物を認識し、自動で停止したり、避けたりすることで、衝突を回避してくれますので、安心して導入できるという印象を受けました。
- 院内を走行する”Scrubber 50 Pro”
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また水拭き清掃においても、ロボットが通過した際に、床面に水が残ってしまって、患者様や病院スタッフの方の転倒が起こらないか?という点も心配な点でしたが、非常に綺麗に拭き取ってくれることがわかり導入に至りました。
実際に導入してみて「安全面」についてはいかがでしたか?
宇佐見氏
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基本的に平日の外来診療終了後や土・日など、患者様の往来が少ない時間帯に清掃しているのですが、外来診療が長引いてしまって患者様が通路やロビーを通行されることもあるのですが、センサーがしっかりと働き、突事故などが起こることもなく、安心して、安全に清掃ができています。
- 内蔵のセンサーが人や障害物を検知して衝突を回避
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またルート上に障害物などがあり、停止した際にも、自動で復旧して、清掃を開始してくれますので、スタッフが”Scrubber 50 Pro”を見守っている必要もなく、広い院内の床面清掃の手間を極力減らすことができています。
「安全」のソリューションで病院からも高評価
鈴木氏
清掃ロボットを導入するにあたり、病院の立場としても「安全性」が一番の懸念でしたが、センサーで障害物を回避して清掃をしていますので、導入からこれまで、一度も衝突などの事故が起きていません。水拭き後の水残りなどもほとんどなく、安心で、安全なソリューションだと感じています。
また全自動ロボットですので、夜間の暗い病院内をロボットが自動で清掃しており、その様子を病院スタッフが目にすることもあります。事故もなく、スムーズに、そして効率的な清掃を可能にする様子は、清掃という身近な分野からDXを実感するきっかけにもなっているようです。
業務の効率化が、清掃品質の向上に。
Scrubber 50 Proの導入で12時間分の業務を圧縮。
“Scrubber 50 Pro”を導入したことでの業務面への影響は?
宇佐見氏
加須病院様では、主に1Fエントランス部分の広い石材のフロアと、職員通路、2Fの外来診察通路の床面の清掃において、”Scrubber 50 Pro”を使用しています。
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スタッフが手作業で床清掃をしていた時は、2Fの外来診察通路などは、外来診療が長引いた場合に、そのエリアを担当するスタッフが清掃を開始できず、スタッフの残業の原因になっておりました。”Scrubber 50 Pro”の場合は、1台で全てのエリアを清掃するため、清掃が難しいエリアを後回しにするなど、柔軟な対応ができますので、スタッフの残業を減らすことにもつながっています。
- 1F ロビー
- 2F外来診察通路
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また”Scrubber 50 Pro”を導入したことで、そのエリアを担当していた4名のスタッフがそれぞれかけていた時間のうち3時間ほど(合計12時間)を圧縮することができ、その時間を他の清掃に充てることができています。
清掃業務の効率化を目的に清掃ロボットの導入を検討していましたが、業務効率化の結果、人の手でなければ清掃ができない部分の清掃により時間をかけることができるようになり、清掃品質の向上にもつながっていると感じています
広範囲の清掃はロボット、細かな場所の清掃は人の手で丁寧に行う。
大和田氏
現場のスタッフとしても、床清掃の大部分をScrubber 50 Proが行ってくれるので、壁際や狭い場所の清掃や、廊下や階段の手すり、ソファーの肘掛け、エレベーターのボタンなど、人の手でなければ清掃が難しい場所に時間をかけられるようになったと感じています。
ソファーの清掃を行う大和田氏と床清掃を行うScrubber 50 Pro除菌清掃ロボット”Whiz i”との併用で、より質の高い病院清掃を実現。
Scrubber 50 Proの導入で12時間分の業務を圧縮。
“Scrubber 50 Pro”に加えて、除菌清掃ロボット”Whiz i”も導入されていると伺いましたが、どのように活用されているのですか?
宇佐見氏
床面清掃において、除菌清掃ロボット”Whiz i”で細かい塵を吸い上げたのちに、”Scrubber 50 Pro”による水拭き清掃を行っています。これにより、新設の病院ですが、床面の美観維持に貢献できていると思いますし、実際に清掃品質の向上にも大きく貢献できています。
除菌清掃ロボット”Whiz i”と全自動床清掃ロボット”Scrubber 50 Pro”を併用有機物汚れの残り具合や、菌の増殖リスクを測定する「ATPふき取り検査(A3法)」で、食品工場などのスタッフの手指における数値の合格ラインが2,000RLU*と言われていますが、清掃後の床面を測定してみると1,729RLUとなり、非常に高い清掃効果を発揮していると言えます。
訪れる患者様、そのご家族、病院スタッフの皆さんのためにも、病院は常に清潔であるべきという視点から、入念な清掃を行っています。
*ATPふき取り検査(A3法)運用マニュアル(基準値設定など)(キッコーマンバイオケミファ株式会社)参照
”Scrubber 50 Pro”は「安心」「安全」の清掃パートナー。
宇佐見氏
”Scrubber 50 Pro”は、加須病院様の清掃を担当する私たちにとって、「安心」「安全」の清掃パートナーだと思います。人やモノに衝突することなく、安全に稼働をできておりますし、清掃スタッフの一員として、安心して清掃を任せられています。
ロボットを効果的に活用することで、人でしかできない場所の清掃により時間をかけることができると思いますので、”Scrubber 50 Pro”とともに、これからもより高い品質の病院清掃を目指していきたいと思います。
【導入企業概要】
埼玉県済生会加須病院(ホームページ:https://saikazo.org/)
所在地:埼玉県加須市
延床清掃面積:23,052.15㎡
総合管理業務担当:日本環境マネジメント株式会社(ホームページ:https://www.n-e-m.co.jp/)
2022年6月に新築移転。304の病床を持ち、地域の基幹病院として、高度医療および救急医療の提供を行う。開院より、日本環境マネジメント株式会社が総合管理業務を担当。
【担当代理店】 株式会社くうかん
https://www.kukan-inc.jp/