慢性的な人手不足に悩む外食業界において、「配膳ロボットってよく聞くけど、どうなんだろう?」と思う飲食店経営者も多いのではないだろうか。
「Servi(サービィ) アイリスエディション」は、ソフトバンクロボティクスとアイリスオーヤマが提供する配膳・運搬ロボットだ。
飲食店やホテル・旅館、小売店などで従業員と共に働くことを目的に開発され、ソフトバンクロボティクスが提供する「Servi」を業界に合わせて機能追加することができる。簡単な操作で配膳・運搬ができ、従業員がより多くの時間を接客に充てることを可能にする。
施設・会社概要
和カフェ Tsumugi(ツムギ) アトレ竹芝店
(運営会社:プロントコーポレーション)
配膳・下膳にかかるスタッフの移動を減らすために
「Servi アイリスエディション」を「和カフェ Tsumugi(ツムギ)」直営3店に導入したプロントコーポレーション インキュベーションカンパニー 企画開発部の石浜俊青マネージャーは、「テスト導入した初日に『これはいける!』と手ごたえを感じた」と笑う。
同店は小鉢が多いお膳や丼ぶりなどをお盆で提供するため、3人前以上を1度に運ぶのが難しく、また、下膳も食器量の多さからキッチンまで3往復する必要があった。
この課題を解決すべく、2021年5月末にアリオ亀有店で「Serviアイリスエディション」を試験導入した。
「Servi アイリスエディション」の導入は簡単だ。最初に店内の自走ルートを3~4時間ほどかけてインプットし、テーブル番号を登録する。
天井マーカーが不要なため、大がかりなマーカー貼りつけ作業は必要ない。また既存のインテリアに影響がないのも大きなメリットだ。
お客様が喜んで料理を取ってくれる
配膳するときは、トレイに料理を乗せ、テーブル番号と開始ボタンをパネルでタップすると、厨房から目的の卓まで自走して運ぶ。
テーブルに着くと「お待たせしました」と音声が流れる。卓上へ乗せるのはお客様が行うが、喜んで取ってくれるという。
配膳後は自動でキッチンへ戻っていく。下膳の時は下部のバスケットに食器をまとめて入れられ、キッチンまで運ぶので1往復で済む。
「Servi アイリスエディション」導入後は、スタッフが客席へ目を配る時間が増えた結果、接客時間が増加し、サービスレベルが向上したという。また、コロナ禍により非接触タイプの配膳はお客様にも好評だ。
さらに休憩不要で疲れ知らずのため、配膳・下膳の品質がぶれない。今では「和カフェ Tsumugi(ツムギ)」アリオ亀有店、アトレ竹芝店、FOOD & TIME ISETAN OFUNA店で稼働しており、今後は直営2店舗にも導入予定だという。
料金は3年間のレンタルで月額9万9800円(税別・機器本体および付属品レンタル、ソフトウェアおよびクラウドサービスの利用、保守費用込)だ。石浜氏は、「同店で時給換算すると300円ほどになる」と話す。
※FoodFun! 2021年8月11日 Web記事より転載
今回活躍したServi
Servi
業態を選ばないシンプルなデザインで、小回り抜群。どこからでも取りやすい360度丸形トレイに加えて、重量センサーで料理の受け取りを自動で検知します。
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