お客さま目線での清掃をやり遂げるために
- ホテル
- 清掃品質の維持・向上
- 人手不足解消
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裏磐梯レイクリゾート 様

福島県の自然豊かな景勝地・裏磐梯に位置する裏磐梯レイクリゾート。そこでソフトバンクロボティクスの除菌清掃ロボット「Whiz」が導入された。広い館内と常に人が往来する宿泊施設で、どのように運用されているのか。総支配人である浅沼氏と、客室係の猪股氏に伺った。
目次 |
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課題
- ①清掃しきれていなかったパブリックスペース
- ②除菌清掃ロボットの能力への不信感
効果
- ①人を雇うよりも低いコストで、お客さまが通るスペースが美化
- ②高い掃除能力を信頼し、床の70%をWhizが担当
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〈施設概要〉
裏磐梯レイクリゾート
福島県北部に位置する桧原湖や五色沼に隣接する場所にあるリゾートホテル。ホテル内には自噴する保湿効果高い天然温泉があり、湖を眺めながら入れる露天風呂や展望ラウンジなど、大自然を体感できる。(右)株式会社グランベルホテル/裏磐梯レイクリゾート総支配人 浅沼泰匡氏
(左)裏磐梯レイクリゾート宿泊料飲課客室係係長 猪股静子氏
清掃はお客さまの目線が絶対の基準
- まずは施設について伺います。ホテルならではの、重要視している点はどのようなものがあるのでしょうか。
- 浅沼氏
- 当ホテルはチェックアウトが11時、チェックインが15時。この4時間の間に324室を仕上げなくてはいけない。時間と効率をどうバランスをとって間に合わせるかが非常に重要だと考えています。
- 清掃自体は外部の業者にお願いしていらっしゃるのですね。
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- 浅沼氏
- そうです。客室を当ホテルの従業員がチェックしています。清掃員の目線ではなく、お客さまの目線で確認をしています。清掃員の目で見てしまうと、どうしても多少の汚れはしょうがないよね、と甘えてしまいますので。清掃した人間とは違う人間が見ることで、お客さま視点で不備がないかの確認をしています。
人を雇う以外の解決策で成果を上げられた
- 清掃に関する問題点はどのようなものがあったのでしょうか。
- 浅沼氏
- 客室をはじめとして、廊下などのパブリックスペースがホテルの主な清掃ポイントです。客室は毎日清掃を行うのですが、パブリックスペースは時間がないときは、なかなか手をかけることができませんでした。立地上、人を雇用することが難しいので、要員を増やすこともなかなかできません。
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- 猪股氏
- どうしても清掃をやりきれていなかった場所というのがあります。人員を割けないという理由からそこまで清掃ができないという部分が残ってしまっていました。
- Whizを導入することで、そこは解決されましたか?
- 猪股氏
- そのやりきれていなかった場所も、Whizを導入してからは気を付けて清掃できています。
- 浅沼氏
- 人を雇う以外の手段で解決できないかな、と思っていたときに、営業の方からWhizのお話があって。導入したら、パブリックスペースの清掃頻度を上げることができました。お客さまが普段通るところが美化されたのは大きい成果ですね。
ほかのロボットと比べて高い能力
- 導入前に、懸念されていたことはありましたか。
- 浅沼氏
- 清掃能力ですね。いろいろなロボットを試したことがあるのですが、キレイになったと実感できませんでした。それもあって、少し不安でした。
- 実際はいかがでしたか?
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- 猪股氏
- 吸引力はとても強いと思います。申し訳ないですけど、最初はそんなに強くないだろうなと思っていました(笑)。でも実際の清掃が終わったあとにブラシを見ると、すごい量の髪の毛が付いていたんです。紙パックもいっぱいになりますし。もう埃じゃなくて絨毯まで取ってるんじゃないかってくらい。
- ほかにも魅力的な部分はありますか?
- 猪股氏
- コンセントがいらないというのは楽ですね。普通の掃除機だとコンセントを入れる、抜くの繰り返しをずっと続けていきますが、それが全くないので手間が省けています。
600人規模の宴会場でも夜通し活躍
- 運用について尋ねていきたいと思います。今はどのようなところで使われていますか?
- 猪股氏
- ロビーと廊下、宴会場です。客室では使っていません。宴会場は毎日使われるわけではないので、Whizを稼働するのは使用されたあとだけですね。ロビーと廊下では、毎日2時間動かしています。
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- 浅沼氏
- 宴会場はスクール形式だと600人は入る規模です。それとロビーを含めると大変な面積になります。
- 600人!すごい広さですね。宴会場ではどのように使われていますか?
- 猪股氏
- 宴会が夜に終わって、そのあとにWhizを動かしています。フル充電で3時間くらい稼働するので、宴会が終わったあとにスタッフがスイッチを入れて帰ります。朝になると止まっていますね。すぐに充電して、また使います。
- 浅沼氏
- Whizの真骨頂は、夜に稼働できるところなんですよ。
Whizに70%でも任せればコストはプラス
- 運用していく中で、何かポイントはありますか?
- 浅沼氏
- ルート作りにこだわりすぎないことです。それがWhiz活用の最大のポイントだと思いますね(笑)。隅なども設定したくなりますが、Whizで70%キレイになればいいって思うと、ルート作りも楽になりました。細かいところは人間がやるって割り切って。
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- 猪股氏
- 壁際は攻めない。人間がやるようにしています。
- 70%でもWhizに任せることで、コストの面はいかがですか。
- 浅沼氏
- 実際に要員をひとり雇うよりも、効率が良いと思います。導入前にもシミュレーションしたのですが、パート社員をひとり雇うと1日8時間勤務として、だいたい月に16万円くらい。Whizをレンタルすると、月に4万円程度になります。比較すると、Whizを入れたほうが安いというジャッジで決めました。
お客さまからも大人気
- お客さまからの反応はありますか?
- 猪股氏
- 意外とお客さまが喜んで写真を撮ったりしています。一緒に写ったり、動画を撮ったりしているお客さまも見たことがあります。正面に行って写真を撮られるので、Whizが障害物と認識してしまって、ずっと動けないんです(笑)。
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- 浅沼氏
- 形も悪くないし、最初に動くときは見ていてかわいいので、ついていきますね(笑)。
広大なホテルでも朝夜問わずに活躍するWhizの清掃は、厳しいお客さま目線でのチェックを満足させている。清掃の時間が限られているホテルという施設でも、重宝されていることがよくわかるインタビューだった。