立川駅から徒歩約8分。1万㎡に及ぶ広大な広場を囲むように多機能ホールやオフィス、ショップが配置された「グリーンスプリングス」の一角に、ファミリーレストラン『100本のスプーン』はあります。今年3月から導入している配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」によって、スタッフの移動距離は短縮、その時間を接客に当てられるようになったり、家族の思い出作りなどお客さまへ新たな価値提供ができたりするなど、複数の効果を生み出しています。店長の岩田清人氏に、導入のきっかけ、今後の展望について聞きました。
お話を伺った方
株式会社スープストックトーキョー
100本のスプーン営業部グループリーダー
岩田清人氏
施設・会社概要
100本のスプーン立川店
株式会社スープストックトーキョーが運営する「コドモがオトナに憧れて、オトナがコドモゴコロを思い出す。」がコンセプトのファミリーレストラン。東京、神奈川に立川店を始めとする5店舗を展開している。
- スタッフの移動距離や時間を減らすことで、その分お客さまにもっと良い体験を提供したい
- ロボットがいるレストランを受け入れてもらえるか、効率を重視しているだけだと思われないか不安だった
- スタッフは接客の時間を増やすことができ、家族の思い出作りなどお客さまに新たな価値提供ができるようになった
- 1日トライアルを実施したことで、Serviは効率も、お客さまやスタッフの熱気も高めてくれる存在だと確信できた
さまざまな「可能性」を感じてServiを導入
Servi導入前の課題について教えてください。
岩田氏
課題は、忙しい時間帯のスタッフの歩く距離でした。ランチ帯の5時間で、スタッフ一人が歩く距離は10,000歩くらいです。その距離を歩いていればどうしても疲れて効率も落ちますから、それは解消したいと考えていました。
でもServiを導入しようと思った1番の理由は、実は課題解決よりも「可能性がある」と感じたからです。
可能性とは!?
岩田氏
移動距離と時間を減らせたら、その分を接客に当てられるので、お客さまにもっと良い体験を提供できるのではないかと考えました。
実際にServiを導入したことで、スタッフは人間でなければできない接客にあてる時間を増やすことができ、お客さまのワクワク感が創出できます。またServiがコミュニケーションツールとして一役買ってくれるなど、さまざまな可能性が実現できました。
1日トライアルの実施で、心配や不安は期待へと変化
Servi導入にあたって心配や不安はありましたか?
岩田氏
ロボットがいるレストランをお客さまが受け入れてくれるか、という不安はありました。Serviを導入することで、効率化できることはある程度予測していました。しかし、効率が上がるだけではServiを導入してもあまり意味がないのではないかとも感じていました。
100本のスプーンは、家族の想い出の1ページとなるような時間を過ごしていただくことを目指しているので、効率重視だけのレストランだと思われてしまうことには正直、不安がありました。
ですから、まずは1日、トライアルで使わせていただくことにしました。
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トライアルで Serviを使ってみていかがでしたか?
岩田氏
実際にお客さまの反応を見て、これなら問題なく導入できると感じました。お客さまが喜ばれているのはもちろん、その姿を見たスタッフ自身も温かい気持ちになってお店全体の熱量が上がります。
いくつかのメリットがなければ新しい取り組みを実施する意味はあまり感じられませんから。そういう意味でも、トライアルしたことで、Serviは効率も、お客さまやスタッフの熱気を高めてくれることがわかりました。
実際にServiを見たお客さまが笑顔になったり、お子さまが歓声をあげてくださったりする姿を見て、これなら問題なさそうだなと確信し、導入を決めました。
お客さまもスタッフも。Serviがもたらすワクワク感
岩田氏
どの年代のお客さまからも良い反応が得られています。大人は「ロボットが働いているんだ」と、子どもの頃に見た未来のロボットとServiを重ねていらっしゃるようです。一方、お子さまは、ワクワクしながら、Serviに触ったり、追いかけたりしています。テーマパークのアトラクションに近い感覚かもしれませんね。
また操作が簡単なので、Serviをキッチンに戻す時にはボタンをひとつ押すだけなのですが、お子さまに押してもらうこともあります。Serviには、客席に到着した時は「お待たせしました」、キッチンに帰る際には「ありがとうございます」などのコミュニケーション機能が備わっています。これらを使ってもっと場面に応じた適切なコミュニケーションがとれるようになれば、さらにお子さまに喜んでもらえるようになると思います。
スタッフの方々の反応はいかがでしょうか?
岩田氏
特に忙しい時は「Serviがあって楽になった」という声があがっています。
また、思っていたより操作のハードルは低いと感じました。スタッフたちは、普段スマートフォンを使うのと同じ感覚で、Serviを楽しみながら使いこなしています。距離が近いテーブルには自分たちで料理を運び、デシャップから距離があるテーブルやお子さんのいるテーブルにはServiに運ばせるなど、使い方を工夫しているようです。
そうそう。アルバイトの子がServiに貼ってくれた目鼻のシールがかわいいと、お客さまからも好評です。
Serviを目当てに来店するお客さまもいらっしゃるのではないですか?
岩田氏
現時点ではServiだけを目当てに来店されるお客さまはまだいらっしゃいませんが、特にお子さまの反応はとても良いので、家族で「どこかへ行きたい」という話が出た時に、「ロボットのいるお店に行こう」というシチュエーションが生まれることは今後期待できると思っています。
高さのあるグラスや重いお皿も安心、安全に
導入から3カ月。Serviは100本のスプーンさまのご期待に応えられているでしょうか?
岩田氏
効率化のための機能的な部分は十分だと思っています。
例えば、Serviは免震機能を持ったアシストプレート(※1)を使うことでより安全に運べます。いつも同じクオリティで接客できるのがServiのメリットですね。
※1 アシストプレート(別売り)
また、Serviの場合、スタッフはお客さまのテーブルに料理を並べるだけで済みますから、重いお皿でも安心ですね。
さらなる効果を期待。新店オープンではServiに合わせた店舗レイアウトで効果最大化も
立川店以外の店舗でのServiの導入も考えられていますか?
岩田氏
私たちが工夫することで、もっと売り上げを上げることも可能だと思っています。まずは、グループの中で最初にServiを導入した私たち立川店でさらなる効果を出せれば、次の店舗での展開も視野に入ってくるでしょう。
特に新店舗をオープンする際にはServiの導入ありきで店舗環境を整えられるので、Serviの効果を最大に活かすお店づくりも可能だと考えています。
コロナ禍で厳しい状況ですが、Serviを導入したことで、お客さまにワクワクしていただけているとすれば、それはとても意味のあることだと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
今回活躍したServi
Servi
業態を選ばないシンプルなデザインで、小回り抜群。どこからでも取りやすい360度丸形トレイに加えて、重量センサーで料理の受け取りを自動で検知します。
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